現代実践されている諸宗教対話の起源


異なる宗教をもつ人々の間の対話は、特定の宗教や信仰を持っていると人間が自覚した時点から始まっていたといえるでしょう。

現代の、または近代の動きとしての諸宗教対話は、1893年シカゴで行われた第1回万国宗教会議を起点とすると理解されています。過去に行われた対話のイメージを得て、直接以前の対話に触れていただきたいと思います。


マーカス・ブレイブルック著「希望の巡礼」より

book Pilgrimage of Hope 開会

 

1893年月11日に万国宗教会議が開かれた時、4000人以上の人々が集まり、コロンブス・ホール満席になった。午前10時に、多くの宗教の代表者達が通路を仲良く腕を組んで行進した。演壇の中央の位置には、非常に重要なギボン枢機卿が紫のガウンに身をつつまれ・・・とギボン枢機卿の隣に座ったヘンリー・バローは表している・・・彼の両サイドは、枢機卿に負けないくらいきらびやかな衣装に身を包んだオリエンタル代表が座っていた。これらのヒンズー教徒仏教徒やむスリムたちのでも特に人目を引いたのは、ボンベイの雄弁な僧であるヴィヴェカナンダ師であった彼は、見事な赤色の衣服で、彼のブロンズの顔は、大きな黄色のターバンで覆われてい。彼の横には、オレンジと白色のブラフマ・サマジのBBナガルカとセイロンからのダーマパラが座ってい」人々は、いかに主催者が高揚しているか感じることができた。多くの準備があり、ようやく世界各国から人々がシカゴに参集 することとなった。参集者は友達になることから始めた。バロー氏は、開会のあいさつでこういっている。「数日前に私は、初めて日本から来た使節の代表者に会いそしてすぐ後にインドから来た使節の代表者とあい、私は、人類愛のしるしは、ほとんど地球中に広がっていると感た。

 




上記に記述された演説者の一人に、1863年インドのカルカッタで生まれたスワミ・ヴィヴェカナンダがいた第1回シカゴ万国宗教会議でのスワミジ氏の言葉は、現代の諸宗教運動の原点として、西洋で認識されてい。下記の演説内容を読むと、なぜそう認識されているか分かるでしょう
 

「アメリカの兄弟・姉妹の皆さん、私の心は、あなたが私達に下さっている暖かい真心からの歓迎に対して口では言えない喜びでいっぱいです。私は、 宗教を生んでくれたもの(神)の御名において心から感謝します。私は、何百万のすべての階級すべての宗派のヒンズー教徒の御名において心から感謝します。

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Swami Vivekananda


万国宗教会議の最後には、未来に及ぼす影響への希望に満ちていた。マーカス・ブレイブルック師は、「希望の巡礼の中でこう記述している
過去1世紀を振返ると、血でまみれた戦争や宗教的原理主義の再起や非寛容の時代であった。シカゴ世界宗教国会は、つかぬ間のであったのかもしれない。続き
Book Interfaith encounter

アラン・レイス師は、1993年開かれたシカゴ万国宗教会議100周年と比較し、以下の通り第1回万国宗教会議のインパクトを評している。
「諸宗教対話のための国際活動の組織化に携わってきた立場からみると、1893年シカゴで開かれた第1回世界宗教国会は、現代における’’諸宗教対話活動’’の始まりといえるだろう 続き

詳しい情報は、CPWRのウェブサイト www.cpwr.org